教員紹介 | |
イナモト マリコ
Inamoto Mariko
稲本 万里子 所属 人文学部 日本語日本文化学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2003/03 |
形態種別 | 論文 |
招待論文 | 招待あり |
標題 | 「描かれた出産―「彦火々出見尊絵巻」の制作意図を読み解く」 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 服藤早苗・小嶋菜温子編『生育儀礼の歴史と文化―子どもとジェンダー―』(『叢書 文化学の越境』第9巻) |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 森話社 |
巻・号・頁 | 109-164頁 |
概要 | 本稿は、福井県小浜市明通寺に所蔵される「彦火々出見尊絵巻」を取りあげ、平安時代に制作されたと考えられる原本の制作意図について、出産という生育儀礼の視点から考察したもの。龍宮という異界の力によって兄を倒した弟の尊には、兄崇徳院を倒した後白河院が重ね合わせられていると解釈し、龍王の娘の特異な出産場面が描かれたのは、治承2年の平清盛の娘徳子の出産を契機に絵巻の制作が企てられたためであり、本絵巻は異界の征服と皇統の視覚化を目的として制作されたと結論づけた。 |