教員紹介 | |
イナモト マリコ
Inamoto Mariko
稲本 万里子 所属 人文学部 日本語日本文化学科 職種 教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2003/04 |
形態種別 | 学術雑誌 |
招待論文 | 招待あり |
標題 | 「「源氏物語絵巻」の景観―絵合・松風段の復原的考察―」 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『源氏研究』 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 翰林書房 |
巻・号・頁 | (8),100-118頁 |
概要 | 本稿は、詞書のみが遺された「源氏物語絵巻」絵合・松風段を取りあげ、失われた絵の図様を復原的に考察したもの。まずはじめに、蓬生・関屋段の情景選択と画面構成の特徴が自然景の重視と名所絵の応用、男性同士の連帯と女性の不在であったことを指摘し、そこから敷衍させて絵合・松風段の図様を考えると、絵合の絵には須磨の浦をさまよう光源氏が、松風の絵には明石の浦が描かれていたと想定され、澪標から始まり松風で終わる1巻には、京の自然と郊外の名所と、そこに向かう光源氏主従が描かれていたと推定した。 |