イナモト マリコ   Inamoto Mariko
  稲本 万里子
   所属   人文学部 日本語日本文化学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2007/11
形態種別 論文
招待論文 招待あり
標題 「描かれた結婚―「源氏物語絵巻」「彦火々出見尊絵巻」を中心に」
執筆形態 単著
掲載誌名 小嶋菜温子編『王朝文学と通過儀礼』(日向一雅監修『平安文学と隣接諸学』第3巻)
掲載区分国内
出版社・発行元 竹林舎
巻・号・頁 55-73頁
概要 本稿は、絵巻のなかに描かれた結婚の場面を取りあげ、それらの場面があらわす意味と制作者の意図について論じたもの。「源氏物語絵巻」宿木第二段に描かれた露顕の儀翌日の場面には、異性愛を強制する家父長制的婚姻形態があらわされ、「彦火々出見尊絵巻」に描かれた豊玉姫の結婚の場面には、絵巻制作の契機となった平徳子の婚姻儀礼があらわされていると考察した。さらに、「源氏物語画帖」において、源氏が鏡を見つめる須磨の絵は、鏡が家妻としての権利の象徴であることから、紫上が家妻の地位を獲得したことを象徴的にあらわす場面と解釈した。