教員紹介 | |
イナモト マリコ
Inamoto Mariko
稲本 万里子 所属 人文学部 日本語日本文化学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2010/02 |
形態種別 | 論文 |
招待論文 | 招待あり |
標題 | 「中世・近世における『源氏物語』の絵画化―幻の「源氏物語絵巻」を中心に―」 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 京都大学大学院・文学研究科編『世界の中の『源氏物語』―その普遍性と現代性―』 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 臨川書店 |
巻・号・頁 | 203-217頁 |
概要 | 京都大学大学院文学研究国際シンポジウム「世界の中の『源氏物語』―その普遍性と現代性―」
(京都大学、2008年12月)において発表した内容をまとめたもの。中世・近世における『源氏物語』賢木巻の絵画化を見渡すことで、特異な情景選択がおこなわれた幻の「源氏物語絵巻」の制作過程を考察した。平安時代に作られた徳川・五島本「源氏物語絵巻」は、注文主の命を受けた分担制作者が情景を選択し、詞書は能書に、絵を絵師に依頼したという制作過程が想定されている。これに対し、幻の「源氏物語絵巻」は、随心院前大僧正栄厳が詞書の筆を執った帚木巻と賢木巻の絵の画風が異なることから、注文主のレベルで情景が選択され、詞書筆者と絵師が選ばれたと考えられ、そこには分担制作者ではなく、注文主の意向が反映されていると論じた。 |