教員紹介 | |
イナモト マリコ
Inamoto Mariko
稲本 万里子 所属 人文学部 日本語日本文化学科 職種 教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2010/05 |
形態種別 | 論文 |
招待論文 | 招待あり |
標題 | 「源氏絵における〈男〉の視点と〈女〉の視点」 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 高橋亨編『王朝文学と物語絵』(日向一雅監修『平安文学と隣接諸学』第10巻) |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 竹林舎 |
巻・号・頁 | 199-219頁 |
概要 | 本稿は、日本美術史研究において、視覚表象分析に有効な手段として近年夙に注目を集めているジェンダー研究の実践例を紹介するとともに、『源氏物語』を絵画化した作品である源氏絵をジェンダーの視点から考察したもの。ジェンダー分析というと、凝視の主体は〈男〉で、欲望の対象は〈女〉であるといった結論になりがちであるが、視覚表象のなかには、〈男〉の視点を異化するモチーフや、〈男〉の視点を拒む〈女〉の姿があることから、制作主体としての〈女〉の視点や、制作主体の意図をずらし、新たな解釈を生み出す〈女〉の視点があることを指摘した。 |