教員紹介 | |
キタ ヤスノリ
Kita Yasunori
喜田 安哲 所属 人間社会学部 社会園芸学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2003/03 |
形態種別 | 論文 |
標題 | 随意運動における脳活動 -運動関連脳電位の出現様式-(博士論文) |
執筆形態 | 単著 |
出版社・発行元 | 日本大学大学院 |
概要 | 脳波を随意運動の開始時点にそろえて加算平均すると、運動関連脳電位(MRCPs)を認めることができる。MRCPsは、随意運動に先行する約1~2秒前に脳の広範囲から電位が出現することが1967年以来定説となっている。本研究は、運動が開始される前の脳活動であるMRCPsについて、運動学習の視点から検討する必要性を指摘した。MRCPsの波形分析、トポグラフィを用いた頭皮上電位分布の変動、さらに最近開発されたダイポール推定法を用いた脳活動領域推定による分析を行なった結果、熟練化することによって、脳内の活動領域の限局化、さらに運動発現までの脳内準備時間が1/3ほどまで短縮化することを示した。すなわち、安定した、円滑な随意運動を引き起こす脳内のメカニズムが、神経回路の短回路化(short circuit)と限局化によって成立することを明らかにした。 |