教員紹介 | |
ミヤウチ ヤスユキ
Miyauchi Yasuyuki
宮内 泰之 所属 人間社会学部 社会園芸学科 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2002/03 |
形態種別 | 大学・研究所紀要 |
標題 | 栗原川の支流谷戸岡沢の植物相とランドスケープに関する考察 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 研究紀要 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 恵泉女学園園芸短期大学園芸生活学科 |
巻・号・頁 | 33,7-18頁 |
著者・共著者 | ◎宮内泰之,鏑木友里 |
概要 | 護岸改修工事の計画がある谷戸岡沢において,植物相調査とニリンソウの生育環境調査を行った.調査地全体では,75科140属166種類の植物が確認された.調査地の本来の植生は,その立地と構成種から,コクサギ-ケヤキ群集であるものと推測された.
自然河岸部とコンクリート護岸部の植物相を比較すると,自然河岸部では,帰化率が低く,確認種類数が多いのに対して,コンクリート護岸部では,帰化率が高く,特定の植物のみが一時的に繁茂してしまうため確認種類数が少なかった. 谷戸岡沢の自然河岸部は,失われつつあるニリンソウやコクサギ-ケヤキ群集の成立する,多様な植物が生育し得る空間である.また,源流部を除き河川のほとんどがコンクリート護岸である三ノ宮地区において,ランドスケープの多様性という点で非常に貴重である.本研究では,谷戸岡沢の護岸改修については,土砂崩れの危険性のある左岸のみコンクリート護岸化し,危険性の少ない右岸については特に改修工事をせず,本来のコクサギ-ケヤキ群集へと導く植生管理を行う等,それぞれの立地に対応した管理指針を提案するものである. |