教員紹介 | |
イナモト マリコ
Inamoto Mariko
稲本 万里子 所属 人文学部 日本語日本文化学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1992/04 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | 「高野山曼荼羅の構造分析―聖と俗の境界―」 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『佛教藝術』 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 毎日新聞社 |
巻・号・頁 | (201),103-121頁 |
概要 | 本稿は、東京芸術大学資料館(現在は東京芸術大学大学美術館)に保管される「高野山曼荼羅」を取りあげ、絵画史的な位置づけと作品の機能について考察したもの。高野山奥院を描いた本作品は、壇上伽藍を描いたサクラー美術館所蔵「高野山曼荼羅」と一対のものである。両幅には、聖なるモチーフである日月と高野山の堂宇が描かれており、さらに、山上を経巡る人びとといった俗なるモチーフも描かれていることから、礼拝対象である宮曼荼羅から勧進のための参詣曼荼羅への過渡的な時期に描かれた作品であり、女人禁制の高野山を参詣人になりかわり、経巡るための絵であったと位置づけた。『日本史学年次別論文集 中世2 1992年版』(朋文出版、1994年6月)に再録された。 |