教員紹介 | |
キタ ヤスノリ
Kita Yasunori
喜田 安哲 所属 人間社会学部 社会園芸学科 職種 教授 |
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発表年月日 | 2008/10 |
発表テーマ | 小脳欠損者における運動関連脳電位の出現様式 |
会議名 | 日本健康行動科学会第7回大会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 抄録のみ |
単独共同区分 | 共同 |
開催地名 | 於 日本大学 |
発表者・共同発表者 | 喜田安哲、高寄正樹、小沢徹 |
概要 | 自発性運動(随意運動)の発現に先行して大脳皮質における活動電位を反映した脳波が頭皮上から記録される。これを運動関連脳電位(MRCPs)という。MRCPsの発源領域は、運動前野、補足運動野、対側一次運動野の活動が指摘され、サルにおける皮質フィールド電位から[小脳-視床-皮質]投射による発源様式を明らかにしている。また、小脳皮質疾患患者の報告から、運動発現における小脳の働きが示唆される。本研究では、脳出血により小脳除去手術の後にリハビリによって運動機能回復を果たした被験者を対象としたMRCPsは、課題運動に熟練した被験者に見られる出現様式とよく似ていた。しかし、対照群よりも正中後方の領域から始まり、全体的に体性感覚領域を含めた範囲から活動になっていた。これらの結果は、Asanuma&Pavlides(1997)による[視床-体性感覚野-一次運動野]による運動学習がなされてきた結果を表わしている可能性がある。小脳は運動学習に関与する重要な脳領域であるが、一旦成立した学習は小脳を介さなくても発現できることを示唆している。 |