教員紹介 | |
キタ ヤスノリ
Kita Yasunori
喜田 安哲 所属 人間社会学部 社会園芸学科 職種 教授 |
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発表年月日 | 2008/10 |
発表テーマ | タッピング課題における中継ぎコードを用いたワーキングメモリーの促進 |
会議名 | 日本教育心理学会第50回大会 |
開催地名 | 於 東京学芸大学 |
概要 | 対象者であるBM(実施時21歳)は、5歳のときに発症した脳障害により、身体運動調整不全、視野狭窄、記憶障害が医師により指摘されている。文や4コマ漫画などを用いた出来事の系列化課題から、ある項を基準にした「その後」または「その前」の出来事を再生させる課題を行ったところ、順方向には正解するが逆方向になると誤答が頻発した。また、1~9の数系列による数唱を確認したは、逆唱で、特に途中からの数え下げが不安定であった。動作活動などを中継ぎにしながら途中からの数え下げ課題を行い、解答が安定するようになったところでn±1~3の範囲内での加減算を導入したが、解は安定しなかった。加減算は、足す(引く)基の数(A)を“留めておきながら”、加減(減算)する数(B)を操作する必要がある(ワーキングメモリー)。BMの場合、Aと留めておきながらBも操作を追加してゆくといった二重課題的な操作に困難を表していることが推測される。 |