教員紹介 | |
イナモト マリコ
Inamoto Mariko
稲本 万里子 所属 人文学部 日本語日本文化学科 職種 教授 |
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発表年月日 | 2008/12 |
発表テーマ | 「中世・近世における『源氏物語』の絵画化―幻の「源氏物語絵巻」を中心に―」 |
会議名 | 京都大学大学院文学研究科、GCOEプログラム「親密圏と公共圏の再編成をめざすアジア拠点」共催国際シンポジウム「世界の中の『源氏物語』―その普遍性と現代性―」 |
主催者 | 京都大学大学院文学研究科、GCOEプログラム「親密圏と公共圏の再編成をめざすアジア拠点」 |
学会区分 | 研究会・シンポジウム等 |
発表形式 | 口頭(招待・特別) |
単独共同区分 | 単独 |
招待講演 | 招待講演 |
開催地名 | 京都大学 |
概要 | 本発表は、中世・近世における『源氏物語』賢木巻の絵画化を見渡すことで、特異な情景選択がおこなわれた幻の「源氏物語絵巻」の制作過程を考察したもの。平安時代に作られた徳川・五島本「源氏物語絵巻」は、注文主の命を受けた分担制作者が情景を選択し、詞書を能書に、絵を絵師に依頼したという制作過程が想定されている。これに対し、幻の「源氏物語絵巻」は、随心院前大僧正栄厳が詞書の筆を執った帚木巻と賢木巻の絵の画風が異なることから、注文主のレベルで情景が選択され、詞書筆者と絵師が選ばれたと考えられ、そこには分担制作者ではなく、注文主の意向が反映されていると論じた。 |