教員紹介 | |
キタ ヤスノリ
Kita Yasunori
喜田 安哲 所属 人間社会学部 社会園芸学科 職種 教授 |
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発表年月日 | 2004/10 |
発表テーマ | 脳障害児に対する数概念の形成に向けた探索的な働きかけ |
会議名 | 日本教育心理学会第46回大会 |
開催地名 | 於 富山大学 |
概要 | 脳障害を負ったBMに開始された数概念の形成に向けた実践の経過を分析し、数が扱えるようになることを規定する心理学的条件を検討した。ペグ呈示による数と量の対応づけ/ペグソロバン/体幹の捻転運動/パターンの広角呈示/数の順序など、種々の働きかけから、BMの問題は数の系列化にあることが明らかになった。BMは、瞬間的に目に入った局所的な見えだけで課題に答える対応をしていた。BMは、身体障害のため手続きを基盤として、予測しながら「見る」ことが少なく、大域的に関連づけた図式(シェマ)を形成できずにいたと考えられる。すなわち、ワーキングするためのメモリーの形成に問題を抱えていると考えられる。 |