オノ ナオコ
Ono Naoko
小野 奈生子 所属 教育学部 教育学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2000/03 |
形態種別 | 学位論文(修士) |
標題 | 授業経験をめぐる教師―生徒の相互行為―ベイトソンのコミュニケーション理論を手掛かりとして |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 修士論文 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 立教大学大学院 |
概要 | 教師―生徒(児童)関係の成立を、歴史社会学的側面、相互行為論的側面の両方から確認・検討した論文である。前半では、近代学校教育制度の導入・拡大の過程において、教師―生徒関係の成立のありようを文献をもとに整理した。この作業は、われわれが一般的に思い描く教師―生徒関係がいかにつくり上げられ、自明視されるようになったかを明らかにすることでもある。後半では、公立小学校における授業観察をふまえ、教師―生徒関係が実際の場面においていかに成立・維持されているかを分析した。教室における観察を重ねていくなかで気づいたのは、教師―生徒という関係性や授業秩序は、はじめから固定的かつ自明的なものとして存在しているものではなく、各参与者が具体的な場面において選び取る個々のふるまいを通してまさにその場その場において達成されていくものだということである。この気づきは、「教育」という事象を研究する際に、実際の相互行為の場面においてどのようなやりとりがなされているのかを問うという姿勢の重要性に関わるものであったとも言える。
全67ページ(400字換算で201枚) |