オノ ナオコ
Ono Naoko
小野 奈生子 所属 教育学部 教育学科 職種 教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2005/05 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
標題 | 日常的相互行為過程としての社会化―発話ターンとしての<泣き>という視点から |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『教育社会学研究』 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 207-224頁 |
概要 | 言語習得以前の園児の泣きをめぐる保育者-園児間の相互行為場面を詳細に記述することを通して,そこに初期社会化の様態,特に言語習得の契機を見出すものである。ここで重要なのは,一見無作為に聞こえる子どもの泣き声も,実はひとつの発話ターンとして会話系列の中に位置づいているという事態である。子どももまた,やりとりの相手である大人側の問いかけや働きかけに対応するタイミングで泣き声をあげているのである。このような相互行為の形式が日常的な場面において成立しているということが子どもが社会の一成員となるための社会化の重要な局面となっていることを明らかにした。 |