マツオ タカシ   Takashi Matsuo
  松尾 崇史
   所属   熊本保健科学大学  保健科学部 リハビリテーション学科生活機能療法学専攻
   熊本保健科学大学大学院  保健科学研究科 保健科学専攻
   職位   准教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2014/03
形態種別 学位論文(修士)
査読 査読あり
標題 半側空間無視に対するプリズム順応療法が聴覚的空間探索能力に与える影響
執筆形態 単著
掲載誌名 西九州大学
担当範囲 指導教員の指導のもと,すべて自身で作成した.
著者・共著者 松尾 崇史
概要 本研究の目的は,実験Ⅰ:大脳半球損傷の左右差が聴覚的空間探索に影響を与えるか否かを明らかにする.実験Ⅱ:右半球損傷患者の左半側空間無視(Unilateral Spatial Neglect, 以下:USN)の有無が聴覚的空間探索に影響を与えるか否か.実験Ⅲ:左USNに対するプリズム順応療法(以下:PA療法)が聴覚的空間探索能力の改善をもたらすか否かを明らかにする.大脳半球損傷による左右差は左前空間で認められ,左USN症状を認める患者は,その絶対的ずれは左USN症状を認めない患者よりも大きい.また,左USNに対するPA療法の即時効果について,PA療法後に左前空間の絶対的ずれの改善を認めた.よって,PA療法は異種感覚統合を促す効果があると示唆され,視覚のみならず聴覚的空間探索能力に対しても治療的効果を期待できる.