ヨコヤマ トシロウ
TOSHIRO YOKOYAMA
横山 俊朗 所属 熊本保健科学大学 保健科学部 医学検査学科 職位 教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1995/07 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
査読 | 査読あり |
標題 | 乳腺の嚢胞性病変の細胞学的検討一嚢胞内乳頭腫と嚢胞内乳頭癌を中心に一 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 日本臨床細胞学会雑誌 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 34(4),614-620頁 |
著者・共著者 | 共同研究者 横山俊朗 吉田友子 杉島節夫 古賀稔啓 一本杉 聡 島 一郎 鹿毛政義 神代正道 |
概要 | 1)嚢胞内乳頭腫では細胞核の長軸方向は一方向性で細胞集塊が形成されていた.個々の細胞は豊富な細胞質を有し,背景にはアポクリン化生様細胞の混在をみた. 2)嚢胞内乳頭癌では細胞核が細胞集塊から飛び出す所見がみられた.孤立散在性に出現する嚢胞内乳頭腫では,細胞質は部分的に重厚感がみられ核は中心性で,一部に細胞質に空胞化がみられた.嚢胞内乳頭癌では裸核状細胞がみられた. 3)嚢胞内の悪性細胞の核長径は平均9.2μmで良性細胞に比べ1.2倍と有意に大きかった.核長径の変動係数は良性例25.2%,悪性例は18.3%と良性例に核長径の大小不同性が高くみられた.核面積は核長径ほどの大きな変動係数の差はなかった.良性例の方が核長径の大小不同性は高く,多彩になる傾向にあった. 4)嚢胞内の遊離細胞の診断のうえで重要な点は,弱拡大による細胞集塊構築の詳細な観察と孤在性にみられる細胞の総合的な判定である. |