イワシタ ヨシヒロ
Yoshihiro Iwashita
岩下 佳弘 所属 熊本保健科学大学 保健科学部 リハビリテーション学科理学療法学専攻 熊本保健科学大学大学院 保健科学研究科 保健科学専攻 職位 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2018 |
形態種別 | 研究論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 急性腎障害に対する穏和な全身温熱刺激による腎保護効果:腎虚血再灌流障害モデルマウスにおける検討 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 物理療法科学 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 25,34-41頁 |
担当区分 | 最終著者,責任著者 |
著者・共著者 | 渡 孝輔,岩下佳弘,中村智明,飯山準一 |
概要 | 穏和な全身温熱刺激(systemic mild thermal stimulation, MTS)の前処置が腎虚血再灌流障害(ischemia-reperfusion injury,IRI)に与える影響について検討した。腎IRIによって有意に上昇した血清クレアチニン(Cr)はMTS前処置により有意に低下した(IRIS:1.1±0.3 mg/ml,IRIC:1.9±0.8 mg/ml,P<0.05).BUNにおいても同様の結果であった(IRIS:119±27 mg/ml,IRIC:152±30 mg/ml,P<0.05).IRISの尿細管損傷スコアはIRICに比して有意な低値を示した(P<0.05).TUNEL陽性細胞数はIRICに比し,IRISで有意に減少 (P<0.001) しており,cleaved-caspase3の減少を伴っていた(P<0.05).IRISではリン酸化Hsp27が有意な増加を示した(P<0.05).MTS前処置は,腎IRIによるCr上昇を有意に抑制しており,Hsp27など細胞恒常性に関わるタンパク質発現を誘導することで,アポトーシスを抑制することが示唆された.MTSは腎移植術などに際して,前処置として追加する非薬物療法となる可能性が示唆された. |