ヨコヤマ トシロウ
TOSHIRO YOKOYAMA
横山 俊朗 所属 熊本保健科学大学 保健科学部 医学検査学科 職位 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1997/03 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
査読 | 査読あり |
標題 | 腋窩に発生した副乳癌の穿刺吸引細胞診の1例 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 日本臨床細胞学会雑誌(0387-1193) |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 26(2),185-189頁 |
著者・共著者 | 杉島節夫 横山俊朗 吉田友子 |
概要 | 74歳女.右腋窩(C'領域)に大きさ1.5×1.0cmの可動性良好な腫瘤が触知された.mammographyで腫瘤はhigh denseな腫瘤陰影を呈した.超音波検査では腫瘤陰影は円滑で境界明瞭な辺縁を呈し,内部は低エコー所見を示した.乳房内には腫瘤は触知されず,mammographyでも腫瘤陰影はみられなかった.腫瘤が乳腺堤線上に位置したことから副乳と考えられ穿刺吸引細胞診が施行された.細胞診では腫瘍細胞は小~中等度大の細胞集塊として出現していた.腫瘍細胞は不均等な細胞配列を示し,核大小不同性と核クロマチンの増量,大型の著明な核小体の出現が認められ腺癌が考えられた.同部の生検病理組織診が施行され低分化腺癌と診断された.腫瘤が腋窩に存在することから乳管癌(硬癌)が疑われた.生検標本の薄切面を変え再度病理標本を作製し検討したところ,癌部の周辺に正常の乳管が散見され最終的に副乳癌と診断された |