ヤマノ カツアキ
Katsuaki Yamano
山野 克明 所属 熊本保健科学大学 保健科学部 リハビリテーション学科生活機能療法学専攻 熊本保健科学大学大学院 保健科学研究科 保健科学専攻 職位 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2013/03 |
形態種別 | 研究論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 作業療法が医行為とされることに対する批判的考察 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 先端倫理研究 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 7,29-47頁 |
担当区分 | 筆頭著者 |
著者・共著者 | 山野克明 |
概要 | 本稿の目的は、わが国の作業療法が医行為と見なされている現状を批判的に考察することにある。作業療法は1970年代から80年代にかけて、作業療法士および他の専門職から、作業療法が「療法」であることに対する批判を受けるようになった。一方、1990年代以降の新しい作業療法理論がわが国の作業療法士へ普及するに伴い、作業療法は医行為とは異なる臨床実践と考えられるようになった。患者の地域の文化や社会を重視する作業療法は「医行為」とは見なされない。しかし、だからと言って作業療法士が医療の専門職としての立場を否定される訳ではない。わが国の作業療法士には絶対的もしくは相対的作業療法行為が存在するかもしれない。それは作業療法士が患者に対し「作業」をセラピーとして用いるという独自の視点を有しているからである。 |