ヨコヤマ トシロウ
TOSHIRO YOKOYAMA
横山 俊朗 所属 熊本保健科学大学 保健科学部 医学検査学科 職位 教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1998 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
査読 | 査読あり |
標題 | 口腔病変の細胞診における歯間ブラシ採取法の有用性一綿棒採取法との比較一 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 日本臨床細胞学会雑誌 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 37(2),162-167頁 |
著者・共著者 | 共同研究者 横山俊朗(主著) 吉田友子 杉島節夫 内山睦美 亀山忠光 鹿毛政義 中島明彦 森松 稔 |
概要 | 対象は扁平上皮癌,良性病変及び自然治癒47例で行った.良悪性間の細胞数は歯間ブラシによる採取では綿棒の約2.5倍の細胞数の増加がみられ,細胞集塊数では約4.7倍の集塊数がみられた.腫瘍径による細胞集塊出現数ではT2(2.1~4cm)はT1(2cm以下)の約1.2倍の細胞の増加がみられ,腫瘍径が大きくなるほど細胞数が多くなった.肉眼的腫瘍発育形態による細胞数については潰瘍型,硬結型,乳頭型,白斑型,肉芽型,いずれも2~3倍の細胞数の増加がみられ,特に外向性発育を示す白斑型,肉芽型において顕著であった.歯間ブラシによる採取法の利点としては第一に細胞数の増加,第二に細胞集塊として採取されるため,腫瘍細胞間の極性の乱れ,核間距離の不整,細胞密度が観察可能な点があげられる.更に細胞分布は綿棒採取法に比べ均一に塗抹される場合が多く,壊死物質や炎症細胞に重なった細胞の見落としを防ぐことができた. |