コガ ヒロハル   Hiroharu Koga
  古閑 公治
   所属   熊本保健科学大学  保健科学部 医学検査学科
   熊本保健科学大学大学院  保健科学研究科 保健科学専攻
   職位   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2012/06
形態種別 研究論文 
標題 胸郭出口症候群の概念をめぐって:神経生理センターの立場から-SSEPによる客観的評価-
執筆形態 その他
掲載誌名 脊椎脊髄ジャーナル,
掲載区分国内
巻・号・頁 第25巻(第6号),631-637頁
著者・共著者 古閑公治,寺本靖之,片山雅史,岩永書朋,松永 薫,中西亮二
概要 神経生理学的補助診断として,短潜時体性感覚誘発電位(somatosensory evoked potentials:SSEP)を用いた客観的評価を試みた.対象は手術を施行したTOS患者,男性4名4肢,女性25名34肢の計29名38肢,平均年齢32.1±11.6歳(TOS群)である.術前,術中,術後の尺骨神経刺激N9波形の変化について検討した。P8-N9異常群の術中観察所見は神経型;N(76%)か混合型;N+V(24%)で血管型の症例はなく,P8-N9正常群では血管型;V(80%)か混合型;N+V(20%)であったことから,P8-N9潜時延長が,神経絞扼性の障害(NもしくはN+V)に対して極めて高い感度(91.3%)と特異度(100%)を有しているといえる.従って,N9の波形分析が神経性TOSの診断に有用であると示唆された.