ノボルオ イッペイ
Ippei noboruo
登尾 一平 所属 熊本保健科学大学 保健科学部 医学検査学科 職位 講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2019/03 |
形態種別 | 研究論文(大学,研究機関等紀要) |
査読 | 査読あり |
標題 | Rivaroxaban は学内実習における交差混合試験の凝固因子インヒビターとして有用である |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 熊本保健科学大学研究誌 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 熊本保健科学大学 |
巻・号・頁 | 平成31年(16),131-140頁 |
総ページ数 | 10 |
担当範囲 | 本人担当区分:全般 |
担当区分 | 筆頭著者 |
著者・共著者 | 登尾一平、山本隆敏、上妻行則 |
概要 | 交差混合試験 (cross mixing test: CMT) は, 活性化部分トロンボプラスチン時間 (activated partial thromboplastin time: APTT) が延長した際に, 凝固因子欠損や凝固因子インヒビターの存在などを鑑別するスクリーニング法である。しかし, 現在はインヒビター検体の入手が難しく, 学内実習では専らバリウム吸着血漿を用いた凝固因子欠損の状況のみを再現するため, CMT に対する学生の理解が深まらないことが問題となっている。今回我々は, インヒビター疑似検体として直接経口抗凝固薬, rivaroxaban を用いて CMT の学内実習を実施した。その結果, バリウム吸着血漿では下に凸のグラフであったが, rivaroxaban 添加疑似検体は上に凸のグラフとなり, 典型的なインヒビターパターンを呈した。さらに実習後のアンケートでは, バリウム吸着血漿と rivaroxaban 添加疑似検体の使用により CMT の意義が理解できると回答した学生が大幅に増加した。以上より, rivaroxaban が学内実習におけるCMT のインヒビター疑似検体として使用できる可能性を見出した。 |