ヨコヤマ トシロウ
TOSHIRO YOKOYAMA
横山 俊朗 所属 熊本保健科学大学 保健科学部 医学検査学科 職位 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1999/11 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
査読 | 査読あり |
標題 | 耳下腺原発粘表皮癌の細胞学的検討 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 日本臨床細胞学会雑誌 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 38(6),497-503頁 |
著者・共著者 | 共同研究者 河原明彦 横山俊朗 杉島節夫 原田博史 林 逸郎 島松一秀 鹿毛政義 |
概要 | 耳下腺原発粘表皮癌4例の捺印細胞診標本を用いて,粘液細胞,扁平上皮細胞,中間型細胞の細胞学的特徴とその出現傾向,及び組織標本との比較検討を行った.細胞診において粘表皮癌を推定するために,粘液細胞,扁平上皮細胞,中間型細胞の3者を6つの型に細分類した.即ち,著明な粘液産生性のため杯細胞に類似したMu-1,核偏在性で淡染性細胞質を有すMu-2,核中心性で細胞質に乏しいIn-1,重厚感のある細胞質と粘液様空胞を有すIn-2,N/C比大で層状構造を有すSq-1,多核細胞を含む多稜形細胞質を有すSq-2である.これら6型の細胞の出現傾向をみると中間型細胞(In-1,2)が中心をなし,粘表皮癌の診断に当ってIn-1,2の同定が重要であると考えられた.粘表皮癌を形成する粘液細胞,扁平上皮細胞,中間型細胞は,細胞質及び核所見により微妙に異なる細胞形態を示すため,各細胞の特徴を十分に認識しておく必要がある. |