ヨコヤマ トシロウ
TOSHIRO YOKOYAMA
横山 俊朗 所属 熊本保健科学大学 保健科学部 医学検査学科 職位 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2002 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
査読 | 査読あり |
標題 | 線維腺腫内癌の一例 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 日本臨床細胞学会九州連合会雑誌 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 33,64-68頁 |
著者・共著者 | 横山俊朗(主著) 河原明彦 原田博史 山口知彦 安部秀幸 杉島節夫 鹿毛政義 弥永 浩 古賀稔啓 |
概要 | 43歳女.約5年前に左乳腺腫瘤の摘出術を受け,組織学的に線維腺腫と診断され,右乳房腫瘤を主訴とした.画像所見は良性を示していたが,臨床所見から線維腺腫を疑い,穿刺吸引細胞診を行った.標本中には線維腺腫由来の二相性を有するシート状大型集塊,中~小型の二相性類似集塊の出現,小集塊,および孤立性細胞の出現がみられた.明らかに良性の部分と悪性所見が共存している場合は線維腺腫内癌も鑑別診断に加える必要がある.さらに,それらの構成細胞と孤立性に出現した細胞との異型を詳細に観察することが重要である.線維腺腫内癌の画像所見は良性を示す場合がほとんどであり,臨床的に悪性を疑れることが少なく,術前の穿刺吸引細胞診の実施は有用であると思われた.また,典型的な線維腺腫の細胞像を呈しても,標本中の細かな細胞所見の詳細な観察が必要と考えられた. |