ヤマノ カツアキ
Katsuaki Yamano
山野 克明 所属 熊本保健科学大学 保健科学部 リハビリテーション学科生活機能療法学専攻 熊本保健科学大学大学院 保健科学研究科 保健科学専攻 職位 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2016/03 |
形態種別 | 研究論文(大学,研究機関等紀要) |
査読 | 査読あり |
標題 | 作業療法の実践におけるインフォームド・コンセントの現状に関する倫理学的考察 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 保健科学研究誌 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | (13),91-105頁 |
担当区分 | 筆頭著者 |
著者・共著者 | 山野 克明 |
概要 | 本研究の目的は, 作業療法の実践におけるインフォームド・コンセントについて, その現状を明らかにし, そこから派生する倫理的問題を考察することにある. A県作業療法士会に所属する作業療法士325名を対象に30設問からなるアンケート用紙を作成し, 郵送法を用いて調査した. そして, 説明内容, 説明の相手, 説明に要する平均時間, 説明の頻度, 説明の必要性を感じながら実際にはできていない内容の有無とその理由に関する7つの設問を抽出し, 臨床専門領域別に分析した. 有効回答数は150名(回答率46.2%)であった. 調査結果を基につぎの3点を考察した. 1. 作業療法士と医師は患者の意志決定能力について考慮する必要があると考えられた. 2. 作業療法士の中には説明する必要性を感じながら説明できない内容があり, その多くが「機能予後」であることが判明した. 3. 患者の理解と同意を得るための必要かつ十分な説明時間が今後の検討課題であると考えられた. |