ヨコヤマ トシロウ
TOSHIRO YOKOYAMA
横山 俊朗 所属 熊本保健科学大学 保健科学部 医学検査学科 職位 教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2005/08 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
査読 | 査読あり |
標題 | 頸部リンパ節転移巣にて著明なRhabdoid transformationを呈した甲状腺乳頭癌の1例 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 日本臨床細胞学会九州連合会雑誌(0912-6600) |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 36,113-118頁 |
著者・共著者 | 吉田 友子, 多比良 朋希, 山口 知彦, 河原 明彦, 横山 俊朗, 杉島 節夫, 豊住 康夫, 原田 博史, 有馬 信之, 杉田 保雄, 鹿毛 政義 |
概要 | 79歳男。右甲状腺乳頭癌で甲状腺全摘出術、右側modified neck dissectionを施行したが、術後7ヵ月で左側頸部に後発リンパ節転移を認めた。穿刺吸引細胞診で悪性と診断し、左側radical neck dissectionを施行した。また、術後9ヵ月に右側頸部に転移を認め、リンパ節を摘出した。細診胞所見は、原発巣では淡いライトグリーンの胞体を有する円柱状細胞が乳頭状構造を思わせる集塊を形成しながら出現し、核クロマチンはやや疎な顆粒状で、核内封入体や核溝が散見された。左頸部リンパ節では、核小体明瞭な大型核を有する類円形細胞が孤立散在性あるいは疎な結合を呈する集塊を形成し、著明な多形を呈する大型細胞や反応性と思われる破骨細胞様の多核細胞も散見された。主体をなす類円形細胞の多くは極端な核の偏在を示し、また細胞膜直下にhaloを有し、核近傍に球状の封入体様構造を有するものもみられた。病理組織所見は、初回手術時に郭清されたリンパ節転移は典型的な乳頭癌の像であったが、2つの後発リンパ節転移部ではいずれにおいても乳頭癌の定型像はみられず、rhabdoid cellの特徴に一致する像を示した。 |