ヨコヤマ トシロウ
TOSHIRO YOKOYAMA
横山 俊朗 所属 熊本保健科学大学 保健科学部 医学検査学科 職位 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2006/07 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
査読 | 査読あり |
標題 | 多形腺腫との鑑別が困難であった低悪性筋上皮癌の1例 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 日本臨床細胞学会九州連合会雑誌(0912-6600) |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 37,79-82頁 |
著者・共著者 | 河原 明彦、横山 俊朗, 吉田 友子, 杉島 節夫, 多比良 朋希, 山口 知彦, , 豊住 康夫, 原田 博史, 有馬 信之, 杉田 保雄, 鹿毛 政義 |
概要 | 50歳代女。左耳下部腫瘤を自覚するも放置していたところ、圧痛と口中のしびれ感が出現した。MRIでは境界明瞭で辺縁整な1.5cm大の腫瘤性病変を認めた。穿刺吸引細胞診のパパニコロウ染色では少量の短紡錘形細胞を孤在性に認めた。穿刺吸引針洗浄標本で小型円形から短紡錘形を示す腫瘍細胞を多数認め、個々の腫瘍性筋上皮細胞は大小不同に乏しく、著明な核異型はみられなかった。導管上皮細胞の介在は不明瞭であったが、多形腺腫と判定した。腫瘍摘出術を施行し、病理組織所見で腫瘍は周囲に薄い線維性被膜を有し、その内部に小型の類円形ないし短紡錘形細胞が網状配列や胞巣形成を伴う単調な増殖を示した。腫瘍細胞は異型や核分裂像は乏しかったが、一部辺縁では線維性被膜を超え、既存の腺房を破壊しながら浸潤し、5mm大の小結節を形成していた。免疫組織化学的にはCytokeratin 7、S100蛋白陽性、GFAP一部陽性で、低悪性度悪性筋上皮癌と診断した。 |