ヨコヤマ トシロウ
TOSHIRO YOKOYAMA
横山 俊朗 所属 熊本保健科学大学 保健科学部 医学検査学科 職位 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2011/05 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
査読 | 査読あり |
標題 | 原発巣と転移巣の粘液形質が一致したS状結腸癌小腸転移の1例 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 日本大腸肛門病学会雑誌(0047-1801) |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 64(5),337-342頁 |
著者・共著者 | 共同発表者:山口圭三, 緒方裕, 大地貴史, 竹内正昭, 笹冨輝男,村上直孝, 内田信治, 横山俊朗, 山口倫, 白水和雄 |
概要 | 症例は82歳女性.1996年3月にS状結腸癌に対しS状結腸切除,3群リンパ節郭清を施行した.病理診断は高分化腺癌,se,ly3,v1,n2,stageIIIbであった.UFTを術後1年間内服し,経過観察中2000年11月に便潜血陽性となった.CEAの上昇および貧血をともない,小腸造影検査で小腸に狭窄像と口側腸管の拡張を認め,小腸腫瘍の診断で2001年6月小腸部分切除を施行した.腫瘍はトライツ靱帯から90cm肛門側の空腸に存在した.病変の主体が粘膜下層であることと組織所見が類似していることから転移が疑われた.免疫染色ではともにhuman gastric mucinが陰性で,MUC2およびCD10が陽性を呈し,小腸型粘液形質であり,結腸癌の小腸転移が示唆された.小腸切除後3年2ヵ月後に多発骨転移により永眠された.粘液形質の発現形式により小腸における上皮性腫瘍の質的診断の一助となる可能性がある. |