ヨコヤマ トシロウ
TOSHIRO YOKOYAMA
横山 俊朗 所属 熊本保健科学大学 保健科学部 医学検査学科 職位 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2013 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
査読 | 査読あり |
標題 | 子宮体癌での液状化検体細胞診3方法における細胞像の比較 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | vol62.No4. 2013 医学検査 |
掲載区分 | 国内 |
著者・共著者 | 則松 良明(愛媛県立医療技術大学 保健科学部臨床検査学科生体情報学講座), 坂本 真吾, 大崎 博之, 尾崎 聡, 横山 俊朗, 清水 恵子, 小林 忠男 |
概要 | 子宮体癌20例の組織学的所見を液状化検体細胞診3方法(SP法、TP法、TAC法)で比較検討した。その結果、1)細胞集塊数はSP法がTP法、TAC法に比べ、それぞれ有意に高値を示していた。細胞集塊の長径はSP法とTAC法がTP法と比較してそれぞれ有意に高値を示していた。2)細胞集塊長径201μm以上の細胞集塊出現率はSP法とTAC法がTP法と比べ有意に高値であった。また、核面積はTP法がSP法、TAC法と比較して、それぞれ有意に高値を示していた。3)核重積スコアはSP法がTP法、TAC法と比較して、それぞれ有意に高値であった。3)背景で孤立散在性に出現する内膜上皮数についてはTAC法がSP法、TP法と比較して、それぞれ有意に高値であった。尚、核クロマチンパターンについては3群間で有意差は認められなかった。以上、これらのことからも同一細胞材料であるにもかかわらず、TP法、SP法、TAC法における細胞集塊の数や大きさ、核面積、核重積度、孤立散在性内膜上皮数の所見は異なることが明らかとなった。更にTP法で塗抹される細胞集塊が少量かつ小型である理由については血液や炎症細胞などを除去する能力が乏しいこと、重力に反した細胞塗抹であること、あるいは細胞との結合が弱い非コートガラスの使用に由来していることが示唆された。 |