ヨコヤマ トシロウ   TOSHIRO YOKOYAMA
  横山 俊朗
   所属   熊本保健科学大学  保健科学部 医学検査学科
   職位   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2006/03
形態種別 その他
標題 【膵癌診断の将来展望】ERP下膵液細胞診とブラッシング細胞診の最近の工夫(解説)
執筆形態 共著
掲載誌名 胆と膵(0388-9408)
掲載区分国内
巻・号・頁 27(3),157-161頁
著者・共著者 共同研究 多比良朋希、河原明彦、横山俊朗、他
概要 膵癌に対するERP下膵液細胞診の診断能は施設間によってバラつきがあり,有用性が一定していない.当院における膵癌に対するERP下細胞診の成績と工夫について検証した.対象は膵癌症例88例で,癌陽性率は55.7%であった.採取方法別の検討では,セクレチン併用群の癌陽性率は48.1%,非併用群は34.8%とセクレチン併用群の陽性率が高かった.膵管ブラッシング細胞診の癌陽性率は63.2%で,ブラッシング後,膵管内洗浄細胞診を併せた癌陽性率は73.7%と上昇した.癌陽性率は採取方法の見直しや臨床細胞診技師や病理医と連携を計ることで,年々診断能が向上した.セクレチンが製造中止となった現状では,ERP下の膵管ブラッシング細胞診およびブラッシング後膵管内洗浄細胞診は有用であるが,癌陰性となった症例やIPMNにおける膵液採取法,さらにEUS-FNAとの位置付けを今後検討する必要がある