ノボルオ イッペイ
Ippei noboruo
登尾 一平 所属 熊本保健科学大学 保健科学部 医学検査学科 職位 講師 |
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発表年月日 | 2019/06/20 |
発表テーマ | 保管血小板における老化マーカーの有用性の検討 |
会議名 | 第41回日本血栓止血学会学術集会 |
主催者 | 日本血栓止血学会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | ポスター |
単独共同区分 | 共同 |
開催地名 | 三重県津市 |
発表者・共同発表者 | 登尾一平、山本隆敏、田邊香野、川口辰哉、上妻行則 |
概要 | 本研究では、血小板製剤 における血小板膜上への PS の発現および脱シアル化などを経時的に解析し、それらが PC の安定性評価において有用なマーカーであるか否かを検討した。
保管血小板において P-selectin、PS 陽性率は経時的に増加した。GPIba陽性率は経時的に減少したが、GPIIb は変化がみられなかったが、 MMP 阻害剤 GM6001を 添加することでその発現は維持できた。 PC保管したPSは経時的に増加し、PS 陽性検体では、PPP (対照) と比較して凝固時間が有意に短縮した。 以上より、保管した血小板における PS 陽性率および脱シアル化は血小板の老化を知る指標となりうること、保管 PC 中の PS 陽性血小板の存在は凝固を促進する可能性があることが明らかとなった。よって、凝固能亢進状態にある患者への PC 輸血に際しては、PC 中の PS 陽性血小板の存在を正確に把握し、 PS 陽性率が低い PC を 輸血することが重要である。 |