ヨコヤマ トシロウ
TOSHIRO YOKOYAMA
横山 俊朗 所属 熊本保健科学大学 保健科学部 医学検査学科 職位 教授 |
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発表年月日 | 2002 |
発表テーマ | 線維腺腫内癌の一例 |
会議名 | 第43回日本臨床細胞学会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | その他 |
単独共同区分 | 共同 |
開催地名 | 大阪 |
発表者・共同発表者 | 横山 俊朗(主発表)(久留米大学病院 病理部), 河原 明彦, 原田 博史, 安倍 秀幸, 山口 知彦, 多比良 朋希, 杉島 節夫, 鹿毛 政義, 弥永 浩, 古賀 稔啓 |
概要 | 43歳女.約5年前に左乳腺腫瘤の摘出術を受け,組織学的に線維腺腫と診断され,右乳房腫瘤を主訴とした.画像所見は良性を示していたが,臨床所見から線維腺腫を疑い,穿刺吸引細胞診を行った.標本中には線維腺腫由来の二相性を有するシート状大型集塊,中~小型の二相性類似集塊の出現,小集塊,および孤立性細胞の出現がみられた.明らかに良性の部分と悪性所見が共存している場合は線維腺腫内癌も鑑別診断に加える必要がある.さらに,それらの構成細胞と孤立性に出現した細胞との異型を詳細に観察することが重要である.線維腺腫内癌の画像所見は良性を示す場合がほとんどであり,臨床的に悪性を疑れることが少なく,術前の穿刺吸引細胞診の実施は有用であると思われた.また,典型的な線維腺腫の細胞像を呈しても,標本中の細かな細胞所見の詳細な観察が必要と考えられた.
日本臨床細胞学会九州連合会雑誌(0912-6600)33巻 Page64-68(2002.07) |