ヨコヤマ トシロウ   TOSHIRO YOKOYAMA
  横山 俊朗
   所属   熊本保健科学大学  保健科学部 医学検査学科
   職位   教授
発表年月日 2002
発表テーマ 女性化乳房に対する細胞診の有用性について
会議名 第10回日本乳癌学会総会
学会区分 全国学会
発表形式 その他
単独共同区分 共同
開催地名 名古屋
発表者・共同発表者 横山 俊朗(主発表)(久留米大学病院 病理), 杉島 節夫, 河原 明彦, 鹿毛 政義, 神代 正道, 藤井 輝彦, 中島 明彦, 古賀 稔啓, 菅 記博
概要 男性乳腺の穿刺吸引を施行した99例中98例が女性化乳房症であり,1例が男性乳癌であった.女性化乳房は思春期と高年齢層に多く,二峰性分布を示していた.女性化乳房の細胞像には3つの特徴がみられた. 1)細胞所見として小型で核濃縮状を呈す場合と,比較的核が腫大し細胞がシート状に出現する場合,またそれらが混在する場合の3つがある. 2)女性の乳腺症に比べ,しばしば大型の細胞集塊が出現して傾向がある. 3)細胞集塊の近側に裸核状間質細胞,線維芽細胞が束状に出現した所見が多い.後者の所見は女性化乳房症例の特徴的な所見である.男性乳癌は組織学的に乳頭腺管癌であった.
日本臨床細胞学会九州連合会雑誌(0912-6600)29巻 Page79-83(1998.06)