ショウダイ キヨミツ
Kiyomitsu Shoudai
正代 清光 所属 熊本保健科学大学 保健科学部 医学検査学科 職位 准教授 |
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発表年月日 | 2010/10 |
発表テーマ | 孤束核入力線維終末部からのグルタミン酸遊離に対する温度感受性TRPV-1チャネルの作用 |
会議名 | 第61回 西日本生理学会 |
学会区分 | 全国学会 |
単独共同区分 | 共同 |
開催地名 | 長崎 |
発表者・共同発表者 | 正代清光、Michael C. Andresen、赤池紀生 |
概要 | 我々は孤束核に入力するC-fiber終末部に発現するTRPV1受容体が、温度変化によってどの様な影響を受けるのかを、電気生理学的手法を用いA-fiber終末部からのグルタミン酸遊離ならびにGABA作動性終末部からのGABA遊離と比較検討した。
その結果、C-fiber終末部からのグルタミン酸遊離は温度の上昇(~36‐38℃)において優位に増加した。それに対して、A-fiberおよびGABA作動性終末部からのグルタミン酸およびGABA遊離の頻度は、温度の影響をほとんど受けなかった。さらにC-fiber終末部からの温度依存性のグルタミン酸遊離増加には電位依存性Caチャネルは関与しなかった。これらの結果から、脳幹の孤束核に投射するC-fiber終末部に発現するTRPV-1受容体は、これまで考えられていた熱活性化閾値(42-43℃)よりも低い生体の温度域(36-38℃)において、自発性のグルタミン酸遊離に大きく関与している事が明らかになった。 |