ノボルオ イッペイ   Ippei noboruo
  登尾 一平
   所属   熊本保健科学大学  保健科学部 医学検査学科
   職位   講師
発表年月日 2024/08/23
発表テーマ 輸血検査への応用を目指したヒト単球系白血病細胞株を用いた 単球貪食試験の改良
会議名 第18回 日本臨床検査学教育学会学術大会
主催者 日本臨床検査学教育学会
学会区分 全国学会
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 共同
開催地名 新潟
開催期間 2024/08/23~2024/08/24
発表者・共同発表者 川田 空輝、上野 佑、古賀 俊亮、中村 将己、登尾 一平、上妻 行則
概要 臨床的意義のある不規則抗体は37℃で活性化するIgG 型の抗体であり、遅発性溶血性輸血副作用(DHTR)
や新生児溶血性疾患(HDFN)を引き起こす可能性がある。輸血検査においては間接抗グロブリン試験(IAT)を行う
ことが推奨されているが、IAT 陽性の抗体が必ずしもDHTR を起こすとは限らない。以前より、単球貪食試験
(monocyte monolayer assay:MMA)は生体内での血管外溶血を in vitro で評価する方法であり、IgG サブクラス
との相関や抗体の臨床的意義の予測に用いられている。しかしながら、MMA はヒト単球を採取・分離する手法が
複雑であること、さらには得られる細胞数が少ないことから、通常の検査では用いられていない。そこで本研究では、
ヒト単球系白血病細胞株である THP-1細胞株を用いた簡便な MMA の開発を目的とした。その結果、THP-1細胞株を用いた MMA は、抗体感作赤血球に対してマクロファージ化 THP-1細胞株よりも高い貪食率を有し、輸血検査への応用の可能性を見出した。