サトウ クミ
  佐藤 公美
   所属   熊本保健科学大学  保健科学部 リハビリテーション学科言語聴覚学専攻
   職位   助教
発表年月日 2016/06
発表テーマ ワードパーシャルが目立った言語発達遅滞児1症例の言語表出が成人語に至るまでの過程
会議名 言語聴覚学会
学会区分 全国学会
単独共同区分 共同
開催地名 京都
発表者・共同発表者 吉田充嬉、青木俊仁、佐藤公美、長嶋比奈美、笠井新一郎、宇高二良 他7名
概要 ワードパーシャル(Wp)が目立つ言語発達遅滞児の言語表出が成人語に至る過程について検討した。言語以外に問題はなかったが、言語理解・表出は1歳代後半であり、表出はWpや抑揚が主で疎通性は低下していた。訓練開始時、自発語はみられなかったが、オノマトペや成人語に対しWpの復唱を多く認めた。2か月後にオノマトペを正しく復唱可能となると、自発的なオノマトペのWpが出現した。4か月目から成人語のWpの復唱や、自発的なオノマトペの表出がみられ始めた。徐々に2音節成人語、3音節成人語の中の2音節を復唱するようになり、自発的な成人語のWpを認めた。日常会話でも初期と比べ自発的な発語がみられる頻度が増加した。7か月目には3音節成人語の復唱、自発的な2音節成人語が出現、8か月目にWpが消失した。Wpの変化を分析し、Wpから成人語に移行する因子について考察した。
※症例の経過分析に従事した。