アンラク ケンサク
Kensaku Anraku
安楽 健作 所属 熊本保健科学大学 保健科学部 医学検査学科 熊本保健科学大学大学院 保健科学研究科 保健科学専攻 職位 教授 |
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発表年月日 | 2019/11/28 |
発表テーマ | カルジオリピンとHIV-1 Gag MAドメインとの結合解析と創薬への展開 |
会議名 | 第37回メディシナルケミストリーシンポジウム |
主催者 | 日本薬学会医薬化学部会 |
学会区分 | 研究会・シンポジウム等 |
発表形式 | ポスター |
単独共同区分 | 共同 |
開催地名 | 八王子 |
発表者・共同発表者 | 坂本亜里紗、立石大、門出和精、古賀涼子、小祝孝太郎、湯本史明、田辺幹雄、千田俊哉、三隅将吾、大塚雅巳、藤田美歌子 、安楽健作 |
概要 | HIV-1が所有する構造タンパク質GagのMAドメインはミリストイル化を受けた後にヒト宿主のホスファチジルイノシトール2リン酸(PI(4,5)P2)を介して細胞膜に結合する。これによりウイルスの粒子形成が始まる。リン脂質を含む細胞を構成する脂質群とMAドメインとの結合スクリーニングを実施したところ、驚くべきことにPI(4,5)P2よりもカルジオリピン(CL)に強固な結合が観察された。そこで、CLの化学構造をもとにMAドメインにより強く結合する化合物を創製できれば、それは強力な抗ウイルス活性を有すると予測され、新規のメカニズムに基づく抗エイズ薬に発展しうるものと考えられる。本発表では、CLとMAドメインの結合解析の構築ならびにそれらの結果をもとにした創薬への展開を目的として、始めにSurface Plasmon Resonance (SPR)を使用したCLとMAドメインとの定量的結合解析系の構築をについて報告した。さらに、炭素鎖の短いカルジオリピン誘導体を合成し、同様にSPRを用いてMAドメインとの結合親和性を算出した。 |