スミ マリコ
Mariko Sumi
角 マリ子 所属 熊本保健科学大学 保健科学部 看護学科 職位 講師 |
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発表年月日 | 2022/12/03 |
発表テーマ | 特別養護老人ホームが運営する認知症カフェ利用者の実態と課題 |
会議名 | 第42回日本看護科学学会学術集会 |
主催者 | 森山美和子(広島大学) |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | ポスター |
単独共同区分 | 共同 |
開催地名 | 広島国際会議場 |
開催期間 | 2022/12/03~2022/12/04 |
発表者・共同発表者 | 角マリ子、多久島寛孝 |
概要 | 【研究責任者】
本研究は,特別養護老人ホーム運営の3か所の認知症カフェの利用者(認知症当事者と介護者3名、地域に居住する高齢者3名)を対象に、認知症カフェへの参加意義の実態と課題を、利用者の視点から明らかにするために調査を行った。 1.特別養護老人ホームが運営する認知症カフェ利用者のうち、認知症当事者と介護者、地域に居住する高齢者における認知症カフェ参加の意義は異なっていた。 1)認知症当事者と介護者は、「体調に気遣いながら毎日の暮らしの中での愚痴や不満に耳を傾けてくれる認知症カフェ実施者が存在し、認知症当事者と介護者がこれまで暮らした楽しい時間を回顧できる」であった。 2)地域に居住する高齢者は、「少しでも健康を維持したいと希求し、そのための行動が叶い、外出や行事を楽しむ機会がある」であった。 2.特別養護老人ホームが運営する認知症カフェ利用者のうち、認知症当事者と介護者、地域に居住する高齢者への支援における課題は以下の点である。 1)認知症当事者と介護者、地域に居住する高齢者それぞれに、異なる対応が求められる。 2)認知症当事者と介護者への対応は、認知症カフェスタッフ自身がもつ影響の大きさを自覚し、各々が感じている感情を共有するなどの情緒的な対応が求められる。 3)地域に居住する高齢者への対応は、健康維持のための積極的な対応が求められる。 以上のことは,認知症カフェを利用する認知症当事者とその介護者、地域に居住する高齢者それぞれがもつ参加意義が異なることを理解し、運営することで、認知症カフェが「認知症の人と介護者・友人にとって自分らしさを発揮し、社会とかかわりを持てる場所」になり得ることが示唆された。 |