教員情報
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トリイ サクラ
TORII Sakura
鳥居 さくら 所属 人間科学部 都市生活学科 文学研究科 心理学専攻 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2016/11 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
査読 | 査読あり |
標題 | 女子大学生における化粧行動と自己愛的な人格傾向との関連 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 日本顔学会誌 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 16(2),61-69頁 |
著者・共著者 | 鳥居潤 |
概要 | 健常な日本人青年期女性における化粧行動と自己愛傾向との関連を検討することを目的とした。化粧行動関連項目と自己愛人格目録短縮版(NPI-S) を健常な女子大学生215 名に対して実施した。化粧行動関連項目を因子分析した結果、2因子が抽出され、「化粧への関心」と「素顔を見られることの許容」と名付けた。この2因子を用いてクラスタ分析をおこなったところ、調査対象者は3群に分けられた。それぞれ「化粧への関心」が低い一方「素顔を見られることの許容」がもっとも高い「素顔開示許容」群、「化粧への関心」は中程度で「素顔を見られることの許容」はもっとも低い「素顔開示抵抗」群、「素顔を見られることの許容」は中程度であるものの「化粧への関心」はもっとも高い「積極的化粧」群と名付けた。これら3群における自己愛得点を比較したところ、「素顔開示抵抗」群より「積極的化粧」群で自己愛総合の得点が有意に高く、そのなかでも自己愛得点の下位尺度である優越感・有能感が高いことが明らかになった。このことから化粧に高い関心があり素顔にほどほどの自己評価をもつ青年期の女性は、自己愛が高く、優越感・有能感が高いことが示唆された。 |