ウチダ モトユキ   UCHIDA Motoyuki
  打田 素之
   所属   文学部 日本語日本文化学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2015/03
形態種別 研究論文(学術雑誌)
標題 あわれの恋、情念の愛 -日仏恋愛映画の比較 ―
執筆形態 単著
掲載誌名 フランスと日本 遠くて近い二つの国
掲載区分国内
出版社・発行元 早美出版社
巻・号・頁 83-94頁
概要 邦画において、難病はしばしば恋人たちの恋愛成就を阻むものとなっている。この傾向は、1960年以降の特徴で、それ以前の障害は、道徳や倫理といった社会的なものであった。フランス映画と比較した場合、フランスの恋人たちの障害が、理性という人間の内にあるものであるのに対して、日本映画のそれは私たちの外部にあるものである。これは、私達日本人が世界的にも稀な外部基準を行動の規範とする国民であることに根差している。それ故、私達は、個人の力では超えることのできない障害(=難病)を前にして敗れ去る恋人たちに、より一層の「あわれ」を感じ、難病ものの作品は作り続けられているのである。