教員情報
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マツダ ケンジロウ
MATSUDA Kenjiro
松田 謙次郎 所属 文学部 英語学科 文学研究科 言語科学専攻 文学研究科 国語国文学専攻 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2023/12/16 |
形態種別 | 研究論文(研究会,シンポジウム資料等) |
標題 | 当用漢字はどのように普及したか?―国会会議録における「国」の分析から―· |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 日本漢字学会2023年度第6回研究大会 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本漢字学会 |
巻・号・頁 | 25-34頁 |
総ページ数 | 10 |
概要 | 1949年の当用漢字字体表の内閣告示以降、当用漢字がどのような過程を経て普及したのかについての実証的研究は、非常に乏しいように思われる。本研究は、第1~31回国会の国会会議録から抽出された合計200万弱件の「國」「国」を含む形態素解析済みデータを用いて、両字体の入れ替えを数量的に把握することを試みた。分析の結果、(1) 字体表告示より少し遅れて急激な入れ替えが起き、1952年にはほぼ新字体への切り替えが終了していること、(2) 固有名詞か否か、また字体表告示以降の経過日数が大きな要因であること、(3) その一方で単語差は、「国務大臣」において例外的に遅くまで旧字体が使用されていることを除けばあまり影響していないこと、そして(4) 開催時期が近い会議でも会議により旧字体の使用率に大きな差が見られること、などが判明した。(4) の事実は、担当速記者の旧字体使用率に大きなばらつきがあったことを窺わせるものであることを主張する。 |