教員情報
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マツダ ケンジロウ
MATSUDA Kenjiro
松田 謙次郎 所属 文学部 英語学科 文学研究科 言語科学専攻 文学研究科 国語国文学専攻 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1999 |
形態種別 | 研究論文(大学,研究機関等紀要) |
標題 | 10代の文法と言語変異: 東京語格助詞「を」ゼロマーク化データから |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | Theoretical and Applied Linguistics at Kobe Shoin |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 神戸松蔭女子学院大学・短期大学学術研究会 |
巻・号・頁 | (2),1-18頁 |
概要 | 近年欧米の計量社会言語学では、言語習得について数多くの研究がなされつつあり、幼児期においてすでに大人の変異が習得されている事実を見出し、また逆に一生近くかかって習得される変異の存在を明らかにしている。しかしながら、例え10代であっても、20代以上の話者の文法とは根本的な差があるとする考えもある。ここでは10代の文法に的を絞り、東京語格助詞「を」の変異データに基づいて10代の変異状況を調べることで、20代以上の「大人」と10代の文法の差異を探る。方法としては、「を」の変異の中心的要因であった、「目的語名詞句と動詞の隣接性」、「目的語名詞句の形式差」、「スタイル差」の3要因について10代話者内のゆれ、そして大人話者との差異を検討する方法を採用した。結論として、大人話者で強力な要因であるものは10代話者でも同様な働きをしているが、スタイルのような社会性の高いものになると両者間で乖離が見られるということが明らかになった。 |