教員情報
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ハナダ ミワコ
HANADA Miwako
花田 美和子 所属 人間科学部 都市生活学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2016/03 |
形態種別 | 研究論文(大学,研究機関等紀要) |
査読 | 査読あり |
標題 | 神戸・六甲山系の植物による染色に関する研究(第3報):枝と幹材からの染液の抽出 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 神戸松蔭女子学院大学研究紀要人間科学部篇 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 神戸松蔭女子学院大学学術研究委員会 |
巻・号・頁 | 5,9-19頁 |
担当範囲 | 全般 |
著者・共著者 | ◎花田美和子 金井千絵 |
概要 | 神戸・六甲山系に生息する植物を用いて染色を行い、染色条件と色との関係を検討するとともに摩擦による染色堅ろう度について検討した。第3報では樹木の伐採や剪定とのきに生じる枝と幹材を利用した染色を行なった。染料としては、ヒノキの枝、ケヤキの枝と幹材、桜の幹材を用い、試料布は、綿、羊毛、絹の平織布を用いた。また、媒染剤にはアルミ、銅、鉄、チタンを用いた。染色液に抽出方法としては、煮出しによる方法のほか、家庭調理用圧力鍋を用いた高圧抽出、pH9のアルカリ条件下での抽出を試みた。高圧抽出では気圧は140kPa 、染色液の温度は126℃と推定される。染色布の測色をおこなった結果、試料布の素材、染料の種類、媒染剤の種類によってそれぞれ異なる色が得られた。特にケヤキの幹材では紅葉した葉のような赤系の色を得ることができた。高圧条件では常圧条件よりも短時間で濃色の染液を抽出することができたが、常圧と比較すると明度と色相の違いがみられた。アルカリ抽出による染色液では、ヒノキ、ケヤキで濃色に染色することができた。 |