教員情報
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イケヤ トモコ
IKEYA Tomoko
池谷 知子 所属 文学部 日本語日本文化学科 文学研究科 国語国文学専攻 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2020/03/05 |
形態種別 | 研究論文(大学,研究機関等紀要) |
標題 | 日常会話における「~れば」の意味機能 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | トークス(神戸松蔭女子学院大学研究紀要言語科学研究所篇) |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 神戸松蔭女子学院大学学術研究会 |
巻・号・頁 | 23,31-47頁 |
総ページ数 | 12 |
概要 | 日本語を外国語として学ぶ日本語学習者は、「春になれば桜が咲きます」のように動詞の仮定形に「~れば」がついた形を「条件」を表すものとして学ぶ。日本語の条件を表すものとして、「と、れば、たら、なら」があり、その使い分けが昔から大きな研究テーマとなっている。その中で、書き言葉では「~れば」が、話し言葉では「~たら」が使われる傾向があることが指摘されている。
本研究では国立国語研究所が公開している「日本語日常会話コーパスCEJC」を利用し、自然会話における「~れば」を抽出し、「~れば」に前節する動詞のタイプや共起する文末表現について分析した。その結果、日本語の教科書の中で習う典型的な条件文「~れば」と、日本人母語話者が会話の中で無意識で使っている「~れば」の用法に乖離があることが明らかとなった。このことによって、教科書の日本語と自然な日本語をつなげる一助となることが期待される。 |