教員情報
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オオシタ タクジ
OSHITA Takuji
大下 卓司 所属 教育学部 教育学科 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2011/03 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
査読 | 査読あり |
標題 | ジョン・ペリーの数学教育論―「有用性」概念に焦点を当てて― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 教育方法学研究 |
出版社・発行元 | 日本教育方法学会 |
巻・号・頁 | 36,121-132頁 |
概要 | 20世紀初頭、イギリスの中等学校において、学問、科学の発展の成果を数学科の教育内容に取り入れるべく数学教育改造運動が興った。本稿ではその指導者となった工学者ジョン・ペリー(1870-1920)の数学教育論を検討した。ペリーは、ユークリッドの『原論』を教科書とし、古典を通じて思考力の育成を目指す従来の数学教育を批判し、科学技術を学ぶ上で有用な知識・思考を獲得することを数学教育の目的に据えた。このとき、彼がカリキュラム編成の原理として立脚したのが現実生活と教科内容を結合する「有用性」であった。本稿ではこの概念がもつ実践としての意味を明らかにした。 |