教員情報
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ハナダ ミワコ
HANADA Miwako
花田 美和子 所属 人間科学部 都市生活学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2022/03 |
形態種別 | 研究論文(大学,研究機関等紀要) |
査読 | 査読あり |
標題 | 規格外のコーヒー豆による染色 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 神戸松蔭女子学院大学研究紀要 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 3,63-72頁 |
総ページ数 | 10 |
担当範囲 | 実験およびp63-66、p71-72 |
担当区分 | 筆頭著者 |
著者・共著者 | 花田美和子、水沼千枝 |
概要 | 本研究では、規格外品のコーヒー豆の有効利用を目的とし、コーヒー豆を用いた染色を行った。染色条件と色との関係を検討するとともに摩擦による染色堅ろう度について検討した。染色にはコーヒー豆は焙煎した豆と、それを中細挽きにした粉を用いた。試料布には、綿、羊毛、絹の平織布を用いた。また、媒染剤にはアルミ、銅、鉄、チタンを用いた。染色布の測色をおこなった結果、焙煎豆も挽き豆も同程度に染まり、試料布の素材、媒染剤の種類によってそれぞれ異なった色になることがわかった。摩擦堅ろう度試験の結果は良好であり、化学物質による媒染がなくても十分な摩擦堅牢度をもつことがわかった。さらに本報では、染液抽出を家庭調理用圧力鍋を用いた高圧抽出でおこなった。気圧は140kPa 、染色液の温度は126℃と推定される。高圧条件では10分の高圧抽出で濃色の染液を抽出することができ、常圧条件と同程度の濃色に染めることができた。これにより、圧力鍋を用いた染液の抽出はエネルギーの節約につながると考えられる。 |