教員情報
|
|
ニシガウチ タイスケ
NISHIGAUCHI Taisuke
西垣内 泰介 所属 文学部 英語学科 文学研究科 言語科学専攻 職種 教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2010/11 |
形態種別 | 研究論文(その他学術会議資料等) |
査読 | 査読あり |
標題 | Wh構文の解釈と韻律構造―佐賀方言と東京方言の対照より― |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 日本語言語学会第141回大会予稿集 |
巻・号・頁 | 272-277頁 |
著者・共著者 | 日高 俊夫 |
概要 | の疑問文(1)は、東京方言では多義性があり、yes-no疑問文とWh疑問文の解釈が可能である。(1)ナオヤはマリが誰に会ったか知りたがっているの?他方、無アクセント方言のひとつである佐賀方言では..に相当する文はyes-no疑問文の解釈のみが可能である。本発表では、(1)の東京方言における多義性を焦点イントネーション(FI)(Wh要素が韻律上のプロミネンスを持ち、以後の音調が低く抑えられる)と関連づけて考える。佐賀方言では(1)に相当する文はFIの韻律特徴を示さない。我々はこの違いを(2)の含意関係の有無によって捉える。(2) Wh要素の焦点素性[+F]の解釈が[+WH]解釈の必要条件である。東京方言では によって[+F]の解釈がなければ[+WH]解釈がない。他方、佐賀方言はそのような含意関係が関与しない。この仮定に関連して、両方言における「Whの島」制約の強さなど統語的現象を考察する。 |