教員情報
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ニシガウチ タイスケ
NISHIGAUCHI Taisuke
西垣内 泰介 所属 文学部 英語学科 文学研究科 言語科学専攻 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2016/10 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
査読 | 査読あり |
標題 | 「指定文」および関連する構文の構造と派生 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 言語研究 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本言語学会 |
巻・号・頁 | 150,137-171頁 |
著者・共著者 | 西垣内 泰介 |
概要 | この論文では,日本語の「指定文」および「カキ料理構文」と呼ばれ ている構文について,特定の構造を持つ名詞句を中核として,その構造と派生 を示す。本論文の分析では「中核名詞句」は 2 つの項をとり,外項が主要部名 詞の意味範囲を限定(delimit)し,内項がその意味内容を「過不足なく指定する」
(exhaustively specify)という関係を持つ。「中核名詞句」の内項が焦点化される ことで「指定文」が,その指定部を占める外項が主題化されることで「カキ料 理構文」が派生される。焦点化された要素が変項を含む構成素の意味を「過不 足なく指定する」という関係が「指定文」の根幹をなすものだが,これは疑問 文とその答えの間に求められる関係に由来するものである。「中核名詞句」の 内部での項の c 統御関係が,対応する「指定文」に「連結性」によって反映さ れ,「自分」の逆行束縛と見える現象などが説明されるる。「X を Y に...する」 という付帯状況を表す副詞節も「中核名詞句」から派生する分析を提案してい る *。 |
researchmap用URL | http://www.ls-japan.org/modules/documents/LSJpapers/journals/150_nishigauchi.pdf |