教員情報
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マツダ ケンジロウ
MATSUDA Kenjiro
松田 謙次郎 所属 文学部 英語学科 文学研究科 言語科学専攻 文学研究科 国語国文学専攻 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2011/03 |
形態種別 | 研究論文(大学,研究機関等紀要) |
標題 | 法令の言語変異を探る |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | Theoretical and Applied Linguistics at Kobe Shoin |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 神戸松蔭女子学院大学学術研究会 |
巻・号・頁 | 14,23-43頁 |
概要 | 法令を言語資料として使用する試みとして、現行法令に見られるサ変動詞の五段・上一段活用とのゆれを調査した。総務省「法令データ提供システム」からダウンロードしたデータを検索ツール「ひまわり」用にXML 化し、実際に変異が認められ生起数が100 以上の14 の動詞について未然形(五段)・終止形(上一段)で抽出を行い、各活用型での使用率を計算した。ゆれは多くの法律にわたって存在するばかりでなく、同年公布の法律間、また同じ法律内にもゆれが存在することが確認された。厳重な審査をくぐり抜けて公布された法令にこうしたゆれがあるという事実は、活用の変異が意識されていないことを物語るばかりでなく、きわめて厳密に吟味されたテキストであろうとも言葉のゆれは存在することを示すものと言える。法令を言語データとして使用することの長所や問題点を指摘した上で、今後の課題として、改正履歴の追跡、制定段階における前例踏襲・固定表現化の可能性の追究、条例における気づかない方言の問題などを指摘した。 |
ISSN | 1343-4535 |