マツダ ケンジロウ   MATSUDA Kenjiro
  松田 謙次郎
   所属   文学部 英語学科
   文学研究科 言語科学専攻
   文学研究科 国語国文学専攻
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2019/12
形態種別 記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)
招待論文 招待あり
標題 多人数質問調査法の現在(6)―海外での質問調査法の動向―
執筆形態 単著
掲載誌名 計量国語学
掲載区分国内
出版社・発行元 計量国語学会
巻・号・頁 32(3),173-187頁
総ページ数 15
概要 本稿では,質問票調査の海外での動向を,Dollinger(2015)に依拠しつつまとめた.質問票調査は19世紀後半のヨーロッパにおける方言学の勃興とともに,面接法と並んで使われ始めた調査法である.アメリカに伝播後,面接法はその後主要な方言調査で採用された一方,質問票調査法は副次的な位置づけをされることになった.自然談話を重視する変異理論の興隆とともに,1970年代以降この傾向は一層強くなった.ヨーロッパやカナダでは調査票調査は有力な調査法として使われ続け,1990年代以降のカナダにおける一連の社会方言学的研究によって,質問票調査は再評価されるに至った.海外の質問票調査が提起する問題として,質問票調査で可能な言語学的レベルの問題,成年後採用(Boberg 2004),地域性指標(RI)(Chambers and Heisler 1990)についても解説し論じた.
ISSN 2433-0302